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森将軍塚古墳と須須岐水神社

 【30//2013】

千曲市森字大穴山の森将軍塚古墳へ行ってきました。

(全長約100m前方後円墳・4世紀代の築造)

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こんなに高い所(標高500mの急斜面)によく作ったなぁ…と感心するばかりです。

後円部の竪穴式石室(長さ8m、幅2m)は日本最大級のもので、
信州唯一の三角縁神獣鏡(片)、ヒスイの勾玉、鉄製の刀や鎌、剣などが出土。

石室内部は弁柄が塗られ、一部に朱も使われていたようです。

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日本のマチュピチュや~!(^^)

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左側から、
こんもりとした森が城ノ内遺跡、
手前に新幹線の線路、その向こうに並行して千曲川が横切っています。

左側の遠くの山には越将軍塚古墳(5世紀中・円墳)
真ん中が中郷古墳(5世紀・前方後円墳)
姫塚古墳(4世紀・前方後円墳)
麓の湿地帯は篠ノ井・塩崎遺跡群(弥生~平安)
石川条里水田跡(弥生~近世)

善光寺平、一望です!!

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凄い眺めです。
埋葬者は一体・・・?

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続いて、眼下の屋代というところに鎮座する須須岐水(すすきみず)神社へ。

地元では、ヤシロ(矢代)=事代主命の愛称ですが
何か関係あるのかな??

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現在の御祭神は、大國主命 生魂命 事代主命


看板によりますと、創建は悠久の古代。
1645年に今の場所に鎮座。
灌漑用水の守護。

本殿は1843年に矢代宿に大火があり、1851年に竣工したとありました。



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本殿横の烏帽子岩
烏帽子といいますか、私には大国主命(=男根)にしか見えません・・・(笑)

もともとは磐座信仰のようで、末社は石の上に建っていました。


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また境内にある式内社の祝社には、
お諏訪様が上社下社と祭神を分けてお祀りされていました。



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本来ならばミホススミノミコトも祀られていたはずなのですが、

またもや・・・(TT)

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美しい流造の本殿♪(^^)


帰路は、川中島を通って越へ。

我が土地では、12月1日に川渡り餅を食べるという風習があります。
そういえばもうすぐ!
武田節を流しながら帰ってきました。(笑)


吟じます♪ ←なつかしい(笑)


鞭声粛粛~ 夜 川を渡る~  BYらいさんよう


Category: ✿諏訪(信州)

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草生水の炎=火焔土器

 【29//2013】

前回のブログで「草生水」について触れましたけれども、続きです。

昨日、松代町史を読んでいましたら

松代の室野というところに「草生水原遺跡」という縄文後期前葉の遺跡があり、
近隣の原遺跡からアスファルトが付着した石器が出土していることが
記されていました。


わざわざ「草生水原」に住んでいた縄文人。

水はあるのに飲めない場所ですから、
越の国の縄文人は、あの豪雪地帯で冬場は
これを燃料に暖をとっていたのではないか・・
などと考えてしまいます。

また、草生水は接着剤として
土玉にコーティングなど、顔料としても綺麗ですね!

草生水の炎=火焔土器

知れば知るほど、この結びつきが強くなるのは私だけでしょうか・・・


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草生水小屋(上越市牧区)泡は天然ガス

割れた土器などを接着する場合
硬めのアスファルトなら簡単にくっくきそうですね。

膠や漆では、木や磁器ならくっつきますが、
塗ると多少痩せますし、土器の接着は多分無理??

最近、趣味で欠けた陶磁器の金継ぎをしているので、
機会があったら膠や漆での土器の接着を試してみたいと思います。



新潟県は方々から草生水と天然ガスが湧きだしていて
黒川村の「黒川」はこれだという説も頷けます。



ちなみに

大正生まれの私の祖母に「くそうず」と言ったところ
現代語のように通じました(笑)

「くそうず」は越後の方言で、昔の人ならみんな知っている。とのこと。(^^;

大正生まれ恐るべし・・・

祖母は戦時中、糸魚川市能生の棚口(ませぐち)という所で
臨時教員をやっていたのですが、
生活に必要なガスの殆どは天然ガスで賄っていた、とのことです。

囲炉裏も、お寺の蝋燭ですらガス灯だったそうです。(@@;



また、日本書紀では

巻第二十七 天智天皇七年七月(668)「越国献燃土与燃水」と記述があり

越の国からアスファルトと草生水が
天智天皇に献上されたことが記されていますが、
はっきりと石油を「燃える水」と記しています。

天智天皇は、燃料として燃やされてみたのでしょうか。

柏崎市西山町坂田というところに「草生水献上場公園」という公園があり、
ここが天智天皇に献上された草生水を採取した場所と言い伝えられていますが、
8月に献上行列を再現したお祭りなどもあるそうなので、
機会がありましたら見に行ってみたいと思います(^^)


燃える土、燃える水・・・

水と炎は陰と陽の関係だけだと思っていた私にとって、
「燃える水」という表現は新鮮です。

陰陽が一つになっている水、
くそうずは、神の水ですね。



Category: ✿越(新潟・富山・石川・福井)

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宮口古墳群(上越市牧)

 【25//2013】

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上越市牧区へ新蕎麦を食べに行きました。

ここは、自然薯つなぎのおいしいお蕎麦屋さんです。

棚田にかやぶき、日本の原風景。


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新蕎麦まつりかな?
お蕎麦を食べる前に、つきたてのおもちが振る舞われていたので
いただいてしまいました。

「あら、奥さん、ここまでいらっしゃったんですか」

振り向くと、私のことを知っているという方と遭遇。
話を聞くと、町内の市に月2回出ている方でした。
ここからいらっしゃられていたんですね♪(^^)


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そして、牧まで来たら必ず寄ります!

宮口古墳群。

現在新幹線駅建設中の場所にあたる斐太遺跡群は、頸城西部古墳群。

高田平野を挟んで、東に12,3キロ。
斐太遺跡群の対岸にあたるこの宮口古墳群は、
頸城東部古墳群のひとつです。


ここには、信州と越後を往来した「ひるこ道」と呼ばれる古道が、
牧峠の近くに現在も残っています。

そして牧から、東頸城の「奴奈川」へ抜けることができます。


半月ほど前、唯一「奴奈川」の名を残す「奴奈川小学校」の閉校式の様子が
新潟日報に載っていました。

過疎化の為に閉校・・・、悲しい限りです。。

東頸城の松代町の一部は、もともと「奴奈川村」という名前の村でした。

伝説も数多く残っています。

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古墳に登ってはしゃぐ我が子…

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手前から18、19、20号基

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こちらは出土した太刀。
取っ手が唐草模様になっていました。

その他、勾玉、ガラス小玉、棗玉、切子玉、金環もたくさん出土しています。


また、ここ牧は古墳だけではなく、縄文中期の遺物がたくさん出土しています。

ヒスイ大珠が出土した今清水遺跡。

今清水遺跡のすぐ目の前には、奴奈川姫と姫の父神を祀る渟名川神社が存在します。
写真があったのですが、前のブログで消えてしまいました。




それと!
おもしろいことに、
宮口古墳から土玉にアスファルトを塗った玉が出土しているんですね!!

そうなんです、牧は石油産出地。

それもかなり良質な石油が産出するそうで、
天然ガスの気泡とともに茶色い泡が田んぼに浮いてくる。
煙草の吸殻をひょいっと投げたら、火の海になったという昔話があるくらい。

「石油」という言葉ができる前から、
地元の人は「草生水(くそうず)」と呼んで
600年前から明り用として使っていたといいます。


古代人はアスファルトを知っていた。

馬高遺跡、笹山遺跡の火焔土器とリンクします。

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上越市頸城区百間町 塔ヶ崎遺跡出土

笹山遺跡の火焔土器が国宝で
この土器が市指定止まりなのが、個人的に腑に落ちませんが(笑)



古代人はアスファルトの特性を知っていたのに、
燃料になることには気がつかなかったのだろうか???

不自然な話です。

案外・・・火焔土器は石油の炎で焼いてたりして。(笑)

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越後油田図

蒲原平野の油田で財を成した「大田様」が、東京の土地を買い占めたのが、
今の「東京都大田区」であるというのは有名な話。

牧も宮口神社に納められていたすばらしい中世の神像から、
(指定文化財になっていますが)牧の油田勢力を感じずには居られません。

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そんなことを考えながら展示室を出ようとしたら、受付のおばさんに呼び止められ・・・
「あなた、ぎんなん食べる?」と1袋いただきました。

わぁ~嬉しい!!ぎんなんは大好物なのです。(^^)

古封筒に入れてレンジで1分チンすれば、

ほら、ヒスイの玉みたい。


石油の炎を思いながら、ほっこりとあたたかい人々にふれた一日でした。


Category: ✿越(新潟・富山・石川・福井)

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【大和川】六反田南遺跡 1mの石棒出土

 【20//2013】

先月から個展のことなどでバタバタ落ち着かない日々を過ごしていましたが、
やっと溜まっていた仕事が一段落しそうで、ほっとしています。

昨日今日と2日間、我が家は庭の冬囲いです。
今、6人の職人さんがせっせと庭木を囲ってくださっています。
ありがたいです。  

             でも請求書が怖いです…ボソ(^^;

庭が「冬囲いの景色」に衣替えをすると、いよいよ晩秋か
…と、長い雪国の冬へ向けての準備を始めます。
地下水の試運転やら、タイヤをスタッドレスに履き替えたりやら。


冬囲いの方法は、
竹を組んだ上から「男結び」という結び方で縄を回して〆るのですが、
近い将来、男結びができる人が、庭師さんの外にいなくなってしまうのではないか・・・
と私は20才の頃から懸念しています。

そうなった時のことを考えて、楽をして冬囲いができないものかと、
昔いろいろな材料で囲いを試してみたことがありました。
何か良いアイディアがあったら、発明しようと思ったんです(笑)

結果は、不思議と竹と縄じゃないとダメなんですね。絶対に!

他の材料は、折れる、重い、コストがかかる、雪に埋もれると朽ちる、錆びる、翌年使えない。など。
縄も、ビニールのようなものでは伸びますし滑ります、落ちても自然に帰ってくれない、おまけに庭の景観も損ねるので、やっぱり藁縄じゃないと。。。

やはり、面倒でも庭木の1本1本を竹と縄で囲わなくてはならないということで、
祖父が達者な頃「男結び」の猛特訓を受け、
よく簡単な冬囲いを手伝っていました。
引っ張っても絶対に緩まない「男結び」には、雪国人の知恵が詰まっています。

今年は大雪と言われていますね。(TT)

よく降雪量の占いで、カマキリが産んだ卵の高さで
降雪予測できるなんてことを言いますが、実際どうなのでしょうか。



さて、9月に見附市の耳取遺跡から、
縄文中期~晩期とみられる県内最大級の
ヒスイの大珠(長さ10,6㎝・幅3.68㎝.厚さ2,38㎝)が発掘され
話題を呼びましたが、


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11月6日付新潟日報朝刊

続いて、糸魚川市大和川の六反田南遺跡(縄文中期)からも、
県内最大級(長さ100㎝、幅16cm)の石棒が発見され、ホットなニュースになっています。

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私はこの「糸魚川市大和川」という場所について、
天日槍の子孫であるとされる糸井ノ造との関連性を前から疑っています。

奈良県大和郡山の糸井神社(式内社)のすぐ近くには、
現在も大和川が流れていました。


六反田南遺跡は縄文中期の遺跡ですから勿論時代は違いますが、
ここは古代から要所だったのではないでしょうか。

9日に現地説明会へ行かれた某お方に、出土品の画像を見せていただいたところ
素晴らしい指定クラスの土器が、出てました!


土田孝雄先生による講演会(能生町大洞にて)

六反田南遺跡、大和川と、チョークの文字が走っています。


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我が家の水槽の中も

六反田南遺跡出土の

木片の上で愛を語りあう「ヤマト」ヌマエビの姿。





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糸魚川翡翠鉱物展(ミネラルフェア)

 【19//2013】

9日、10日と糸魚川市で翡翠鉱物展(ミネラルフェア)が行われました。

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土曜日は天気にも恵まれました。
そして、ついこの間1mの石棒が出土し注目を集めている
六反田南遺跡の現地説明会の日でありましたが、
私はあいにく仕事で行けず、翌日日曜日(雨の日)に訪れました。

当日は、糸魚川ヒスイ職人による作品の即売会や
世界の鉱物の即売。

また、私が「アニキ」と敬愛する糸魚川の「縄文さん」も、
面白い作品をたくさん出されていました。



いろいろと眺めた結果、
印材にする為の虫入りアンバーと水晶を購入。

あとの鉱物は全部絵の具に見えます。

アズライト原石は、子供の握りこぶしくらいの大きさで8万、質がいいものは11万。
結晶化した質の良い美しい粒子のものでした。

150g7万円の群青絵の具の固まりとして考えれば、かなり割安ですが
さすがにまとめては手が出ませんでした。

あのくらいの原石を砕いて
思いっきり使えるような絵描きになりたい

(夢です)

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さて

別室では、出土品の展示

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レア翡翠の展示

これは凄いですね。
地球が形成されたときの瞬間が断層となって翡翠に刻まれている・・・

見たことのないようなろうかんタイプのものも展示されていました。





同じ部屋には、4年前に私が糸魚川市に寄贈した
金屏風四曲一隻も飾られていました。

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この屏風と対面したのは、2年前の出雲の個展ぶり。


嬉しい解説入り。

有難うございます。


Category: ✿越(新潟・富山・石川・福井)

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公開講座放送のお知らせ

 【14//2013】

先の公開講座で、1時間お話させていただきました
収録の放送日時が決まりましたので、お知らせします。

公開講座では、定員を超える80名の方々から講座を申し込みいただきまして
満員御礼有難うございました。

また、県外からもわざわざ参加していただき、感謝申し上げます。


◆講師 日本画家 川崎日香浬

タイトル「奴奈川姫とくびきの神々」
       12月22日(日)~12月28日(土) 朝6:00~7:00
       12月27日(金)    昼12:00~13:00





また大先生方の講座の放送も是非お見逃しなく!!↓


◆講師 郷土史家 土田孝雄先生  

タイトル「奴奈川姫とヒスイ文化」
タイトル「奴奈川姫は実在したか」

      12月8日(日)~12月14日(土) 朝6:00~7:00
      12月13日(金)    昼12:00~13:00
      12月15日(日)~12月21日(土)  朝6:00~7:00
      12月20日(金)    昼12:00~13:00



◆講師 考古学者 岡村道雄先生

タイトル「米どころ上越の米作りと政治経済の始まり」
タイトル「約二千年前の上越のイエと村」


      11月24日(日)~11月30日(土) 朝6:00~7:00
      11月29日(金)    昼12:00~13:00
      12月1日(日)~12月7日(土)  朝6:00~7:00
      12月6日(金)    昼12:00~13:00





JCV春の公開講座
http://www.jcv.co.jp/kouza/spring.php



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先代旧事本紀 現代語訳(作品が掲載されました!)

 【11//2013】

昨日は嬉しいことがたくさんありましたが、まずはトップニュースです!!
10月28日にとうとう発売されました!

記紀と並ぶ、三大通史書!
先代旧事本紀 現代語訳!!

ここに私の奴奈川姫の作品が2点、掲載されています。
未だ夢のようです・・・


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先代旧事本紀 現代語訳
安本美典監修・志村裕子訳


批評社
税込価格 7140円
判型:A5判、620ページ、上製函入
発売日 2013年10月28日

内容紹介文

わが国初の現代語訳成る!!
『先代旧事本紀』(十巻)は、『古事記』・『日本書紀』と並ぶ三大通史書のひとつである。自然や祭祀と密接な古代人の精神文化を背景に、物部氏の立場から日本古代を通史的に記す。
最も古いとされる卜部兼永の写本(天理図書館蔵・国重要無形文化財)の現代語訳に詳細な註記を付して、謎多き古代史の実相を解き明かす研究者必読文献。

引用サイト批評社




本をいただいたのが昨日だったので、私はまだ少ししか読めておりませんが、
文字が大きく、私のレベルでもかなり易しく読みやすいです!

あ、真名井の写真も♪

記紀と共にがっちりと勉強したいと思います。


今まで無視されてきた先代旧事本紀。

本書の発売とともに、
ヤマト統一から現代まで封じられてきた奴奈川姫が、
ようやく解き放たれたかのように感じています。


「天皇本紀上 綏靖天皇」の条では、
越の国「ヌナカワ」に対する世論の見方が
変わっていくことに、私は大きな期待を抱いています!!


Category: ◆本・新聞、その他

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