諏訪在住の歴史画家折井宏光先生が絵を描かれた
諏方大明神画詞。
どうしても欲しくて、、
出版元である長野日報さんの社長さんから
最後の一冊を、
無理をいって譲っていただいてしまいました。
折井宏光先生は言わずと知れた
日本画界、院展の大家でいらっしゃいますが、
改めて凄い‼️
よくぞ描いてくださいました😭
おそらく折井先生は、我が国最後の歴史画家さんです。
これを描ける絵描きは、
もう二度と現れることはないでしょう‼️
しかし一般の方々は、この本をご覧になられても
大して驚かれないことに私は驚いています。
この凄さは、描き手にしか見えにくい
世界なのかも知れません。
この春、折井先生のご親戚の方にご紹介いただき、
先生のアトリエを訪ねました。
その後も押しかけ女房のように三度もご自宅に
伺わせていただいておりますが、
折井先生のお膝の下に座り込み、
ずっとここでアシスタントをしていたいと思う程
それはそれは素晴らしい先生なのです!!涙
しかも、なんで諏訪なんでしょう‼️嬉
ご自宅に伺うと、あれこれ貴重なお話をしてくださいます。
そしてついつい長居をしてしまいます。笑
例えば私が崇敬する安田靫彦画伯のご教示など。
先生は直接安田先生からご指導受けて
いらっしゃるわけですから、
何かに書き留めておきたい‼️と思うような
貴重なエピソードばかり‼️
先生も目を輝かせてお話しくださるので、
きっと私がお伺いして
喜んでくださっているに違いないのですが、
日本の宝を産むお方。私の為に半日お仕事の手を止められるので、
あまりお邪魔はできません💦
と思いつつ、時間が止まればいいのにと願う私。
先生は、私の景行天皇と大和武尊の本の表紙絵をご覧になられ、
神代をここまでやられたのは川崎さんが初めてじゃないかなぁ、と
勿体無いお言葉をくださいました。
先生は私に、神代だけではなく
他の時代も描いたらどうかとおっしゃいます。
私は神代を勉強するだけで
すでに10年もかかってしまっていますが、
先生は驚くことに、これを通史でされているのです。
これがどんなにすごいことか。
例えば、神代の私の絵をご覧になられれば、一目で
これは何世紀のどの古墳から出た装飾品で、
ということが全てお見通しなのです。
国の文化財が全て頭の中に入っていらっしゃるのです。
先生いわく、大河ドラマなどの時代考証は
昔は全て歴史画家がやっていたのだとか。
今はそれをやる人がいないから、
衣装の柄一つ、髪型一つとっても、全く
故実に則っていないと嘆いておられました。
うーん。通史で描くには、私は200年くらい生きて
勉強しないと、描けない計算になります。笑
いや、生きれても、絵の実力はまた別なので、
描けないかも。。。😭
只今、折井先生に勧められた事典を
片っ端から勉強中です。
さすが大先生のお墨付きの事典です、面白い‼️
目から鱗が出る思いです。
普通は、故実家か日本画家かどちらか一つでしょう。
両方やるのが、歴史画家‼️
歴史画家って、本当に凄いです。😭
両方は、とてつもない勉強量でしょう。
だって通史でですよー💦
やっぱり天才だと思います。
こうゆう画伯が、
文化勲章を受勲されていかれるのだと思いました。
私が伺った時、昨日ちょうど先生は心臓の手術をして
帰ってきたばかりとおっしゃられながらも
ひたむきに画室でお仕事をされていました。
そんな絵描きとしての先生のお姿にも敬服です。
故実と画家と両方は
私の脳ミソでは無理かもしれませんが、
折角折井先生との奇跡的なご縁を
いただいたのですから、爪の垢をいただき
私もやれるだけ努力して勉強したいと思っています。